八幡岬には城下(しろした)という磯の名前はかつて岬のうえに勝浦城があったことから由来しています。
勝浦城は里見氏と後の北条氏の勢力争いの舞台となった場所であり、この城を攻め滅ぼしたのがかの有名な本田忠勝です。
ここは城を築くだけでなく釣りポイントとしてもよい地形で、勝浦周辺では1、2を争う人気と実績を誇る場所になります。
外海に直結した磯場の周りには適度に水深があり、餌が豊富な浅場があります。
潮通しもとても良いため、沖から魚が入ってきやすい場所になっています。
まさに超一級の釣りポイントとして知られている八幡岬ですが、近年は青物やスズキの名ポイントとしても知られています。
そのため、青物、スズキを狙うルアーマンにおいても人気スポットになっています。
メジナ狙いの本格シーズンは水温が下がる12月から翌4月になります。
ハイシーズンになると35~40cm級のメジナの数釣りが可能です。
控えめに言って5~6匹、2桁釣果も十分に期待できるポイントになっています。
よく釣り雑誌などで大型のメジナを釣っている写真などに掲載されたりもしている場所になり、かなり良好な場所になります。
今回は特別にここのポイントの情報をお教えします^^
磯釣りが初めての方は下記のリンクに注意事項や必要装備をまとめていますのでご覧ください。^^
〇アクセス及び入釣方法
【八幡岬公園の駐車場まで】
所在:千葉県勝浦市浜勝浦221
館山自動車道、市原ICから国道297号経由で南下すること70分間、圏央道市原鶴舞ICから国道297号経由にて約40分になります。
八幡岬公園は年中無休となっており、駐車場は30台収容可能になっております。
【入釣まで】
入釣難易度 ★ ★ ★ ☆(★が多いほど難易度があがります。)
釣り座まで15分~20分、落石箇所、足元が滑りやすい箇所あります。
①駐車場は八幡岬公園の駐車場にとめます。
24時間無料で利用できる便利な駐車場になっています。
②遊歩道を公園方面へ進みます。
③広場のカドあたりに海への下り口があります。
低木と草の斜面を下ると海岸に出ます。はっきりと踏み後があるため、ルートはすぐにわかります。
④海岸にでたらすぐに左へ進みます。
⑤崖下の岩場を伝って岬の先端部へ行きます。
イケス跡の縁やちょっとしたゴロタ場を通りますが、潮位に関係なくブーツで行き来可能なポイントになっております。
※以前は深みがありましたが、崖崩れによって埋まり歩きやすくなりました。
⑥海岸にそって入れられたテトラが切れたあたりは波を被りやすいので注意が必要です。
⑦岬の先端部側へ回ると平坦な岩場が広がっています。
後は行く手に張り出す磯の先端を目指します。
⑧メイン釣り場の磯の先端へは、崖下の斜めに張り出した場所を歩きます。海苔がつくと非常に滑りやすいため注意が必要です。
〇釣りポイント
ポイントA
Aは左手からの根と福島側からのハエの間のミゾを流します。
左へ行く流れがあり、沖からの潮があるときは良い流れが生まれます。
ミゾの中の水深は4~5mあり、足元と福島側のサラシに揉まれる中を流していきます。
コツとしては釣り餌が舞い上がらないようにガン玉をハリスに打ち、ウキはサラシで沈まないようにしっかり浮力を残しておきます。
ポイントB
Bの場合、まずは足元の磯際がポイントになります。
4~5mの水深があり、Cにかけては磯際が大きくエグレています。
その中に良型のメジナが潜んでいます。
福島側からのサラシのタイミングを見て、それが際に押し付け潜り込む流れを利用します。
上手くエグレに入り込むタイミングはわずかしかないため、軽めの仕掛けでは難しいです。
B~2Bのウキにハリスにガン玉を段うちした重めの仕掛けで素早くタナまで沈め、波が押し付けてくる時には竿を立たせておいて、沈みこむ流れでエグレの中へ押し込ませることがコツになります。
ポイントC、D
CのポイントもB同様に足元のエグレポイントを狙っていきます。
Dのポイントは入り江の中を狙うポイントになります。
ここのポイントは良型のメジナが入りやすいポイントで、磯に着いたらまずここのポイントから釣りを始めることをお勧めします。
ウキ下は3mくらいが目安で、入り江が真価を発揮するのが水温が下がってからになります。
メジナは海苔を食べに浅瀬により、この入り江にも群れがきます。
その時間は夕マズメ、潮の下げはじめと上げはじめの3回になります。
潮が上げはじめはコマセが入り江からあまり出ていかず、中にとどまる傾向にあります。
満潮にかけてコマセを効かせておいて、下げはじめを待てば高確率でメジナが釣れます。
ポイントE
Eは入り江の奥のポイントになります。
お釜状の深みがあり、ここから奥は急激に浅くなり、寄せた波が出ていくときにここのポイントが荒瀬の落ち込みのようになります。
ココが意外に穴場ポイントになっていて、50cm級のメジナの釣果実績もあります。
ポイントF
Fは入り江の右側先端になります。
手前にミゾがありますが、浅いためウェーダーを装着していれば行き来可能です。
左手に大きくハエ根が張り出しておりその切れ目や福島およびCから寄せるサラシが狙い目になります。
〇備考
釣り専門用語の説明
ハエ根・・・磯の先端から沖の方に張り出した岩のこと。
サラシ・・・波が岩にぶつかって、砕けた波濤(はとう)が海面に広がる泡です。
弱い魚は絶対によりつかないのがサラシです。(勢いが激しくて岩に当たって死んでしまう可能性があるため)
エサ取りを回避でき、本命を狙うためには欠かせないものになります。
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