小湊エリアは浅い岩礁帯が広がり、大小のミゾが走ります。
一帯は沖から魚が入りやすいですが、潮位を見てウエーディングで入釣するポイントが多いです。
地形をよく知っていなければ入れないポイントになっており、不慣れな人には危険が大きいポイントです。
そんな小湊エリアにあって、潮位に関係なくブーツで入釣できるのが実入りの磯になります。
実入りの磯は
・イケス跡が残る「イケス」
・切れ込んだ入り江の「実入りのワンド」
・「実入りの高磯」
の3つのエリアに分かれています。
ウキフカセ釣りだけではなく、アジのカゴ釣りも人気で、普段から多くの釣り人がいます。
周辺は常にコマセが入っている状態です。
そのため、常にフグなどのエサ取りが多いです。
良型のメジナは11月ごろから釣れ始めるものの、水温が高いとエサ取りに苦戦します。
そのため、エサ取りが少し大人しくなる真冬からは春先が狙い目になります。
梅雨明けまで十分にメジナは狙えますが、GW明けからアオリイカを狙うエギングの釣り人が増えるため、ゆっくり竿を出すことが難しくなります。
サイズは30~35cm級が中心となり、夕マヅメ絡めた釣りの場合は数釣りが狙えます。
波っ気と濁りがあれば40cmオーバーの期待が出来ます。
周辺はクロダイも濃く、かつては夏場のスイカ釣りも盛んでした。
1年中クロダイは狙え、春先は良型が揃い、秋はカイズの数釣りを楽しめます。
〇アクセス&入釣
〇入釣ルート
入釣難易度 ★★☆☆ 入釣まで20~25分、危険箇所なし。
①磯の入り口付近に駐車スペースはなく、車は城崎海岸の無料駐車場にとめます。
R128号線沿いにあるコンビニ(ファミリーマート)の横の道を入ると突き当りにあります。
②護岸沿いの舗装路を歩きます。
実入港まで10分弱くらいになります。
③実入港まで護岸沿いの道を奥まで進みます。
④階段状の護岸が切れたところから磯に入ります。
⑤水際に沿って磯を回り込むと小山があります。その先が釣り場になります。
⑥磯は低くて平坦です。大きな段差はなく、高磯へはワンドを回り込んで行きますが、山側を通れば満潮時でもブーツで十分に行き来可能です。
〇釣りポイント
ポイントA
Aは沖を広く狙いたくなりますが、エサ取りやコッパメジナに終始しがちです。
沖への流れが効いているときは面白い釣りになりますが、それ以外のときは左手の磯際から延びるミゾを狙うことをお勧めします。
ミゾの中の水深は3mくらいで、深くはありませんが、足元から出るサラシの流れがミゾに沿って払い出し、良型のメジナが入りやすいポイントになっています。
払い出しに仕掛けをのせるとすぐにミゾの外へ流れてしまうため釣りになりません。
道糸を張って仕掛けを止め、ミゾの中に付けエサをキープするのがコツになります。
ウキの浮力以上の重りをつけて、サラシに潜り込ませて道糸を張って待ちます。
アタリはコンコンと手元に伝わります。
付けエサが浮き上がらないようにガン玉を使用することと、ウキを沈みすぎないようにすることが大切になります。
ポイントB
足元のハエ根の際を狙います。
ハエ根の先で水深は5m以上もあり、良型のメジナが底付近で磯に寄りそうように潜んでいます。
ハエ根を狙いやすい立ち位置、竿の角度を工夫しつつ根際ギリギリに流してみるといいです。
正面沖は荒れていればいいかもしれませんが、そのようなときはこの釣り座に立つことは出来ません。
ポイントC
Cは実入りのワンドの中のポイントになります。
潮が澄んでいると底が丸見えになり釣果はまったく期待できません。
しかしながら、南西の京風が吹いて波の高さ3~4mという大荒れの日、満潮前後に大化けするポイントになります。
特に、春一番が吹いた日は良型メジナやクロダイが連発し、夕マズメに満潮が重なるならかなりの爆釣フィーバー状態です。
荒れた日は左手の磯の切れ込みからサラシが出て、払い出す流れがワンドの外へ出ようとします。
その流れを利用して磯際を狙っていきます。
流れが対岸へ向かうときは素直に対岸の磯際を探ります。
ウキ下は1.5~2mが目安になります。
ポイントD
Dは凪ぎの日は期待できないポイントです。
ここのポイントは荒れ気味の日にウェーダーで入釣する上級者向けのポイントになります。
波があると、左の磯に寄せた潮が正面を通って右沖へと抜けます。
かなり速い潮となり、それに乗せてBの前からAの沖へと流すのが必釣パターンになります。
もっともあたりが出やすいのがBのハエ根際をかすめたときになります。
その手前で完全に仕掛けを馴染ませておくため、3Bの浮きを基準に付けエサがタナ5m前後で安定しないようならハリスにガン玉を足していきます。
ポイントE
ここは適度な高さがある釣り場となっています。
狙う場所は磯の右側となっており、際のエグレに良型のメジナが潜んでいます。
仕掛けを磯際にぴったりと張り付けるイメージで釣ることがコツになってきます。
30cm以上離れたら良型は釣れません。
沖狙いはここもエサ取りが多いです。
しかし、正面に張り出す岩礁帯の切れ目は狙う価値があります。
仕掛けを遠投して狙ってみてはいかがでしょうか。
ポイントF
ここのポイントも磯際がエグレています。
E同様に際に仕掛けを張り付けるように狙います。
〇仕掛け・エサ
磯際狙いが中心です。ヒットした場合強引なやりとりが必要になってきます。
タックルは通常よりも強めのタックルをお勧めします。
ハリスは2号以上にして、ハリは5号~7号。ウキはG2~3Bをメインにして、5Bまでは準備していくことをお勧めします。
コマセは基本通りオキアミにメジナ用の配合エサを混ぜます。
スポンサーリンク